通信状態を確認するコマンドといえばNetstatだが、基本的にはコマンド実行時の刹那的な情報を見るものだった
しかし、Windows 11とWindows Server 2022からは、興味深いスイッチ「-i」が追加されているのだった
Netstat -iコマンドは
下巻 Chapter 1 ネットワークコマンド編
に収録

できて当然と思われていて、意外にも最近対応になったのが「うるう秒」
とても日時に気を遣うシステムでは必須の機能だ
うるう秒が有効か、次のコマンドで確認できる
W32tm /LeapSeconds /GetStatus
W32tm /LeapSecondsコマンドは
上巻 Chapter 4 システム管理編
に収録

最近のコマンドで特に面白かったのが、オープンソース系コマンドだった
UNIX系OSでは今も使われるtarが入っていたり、OpenSSHがこっそりインストールされていたりする(C:\Windows\System32\OpenSSH)
sshサーバー機能もオプションでインストールできる
オープンソース系コマンドは
下巻 Chapter 5 オープンソース編
に収録

PowerShellで真っ先に思いつくのは Get-Tpm だけど、ローカルコンピューターしか対応してないし、実はバージョンは分からない。
こんなときはWMIに頼ってみる。

コマンド:
Wmic /Node:対象コンピューター /Namespace:\root\CIMV2\Security\MicrosoftTpm Path Win32_Tpm Get SpecVersion

PowerShell:
Get-WmiObject -ComputerName 対象コンピューター -Namespace ‘root/cimv2/Security/MicrosoftTpm’ -Class ‘Win32_Tpm’ | Select SpecVersion

Polychromeアプリがマザーボードに適合している前提で、次のような事象が発生することがある。

●Polychromeの操作中に、例えばLEDが真っ暗になってしまう。
●Polychromeを再起動するとアプリケーションエラーが発生して、完全に制御不能になる。

こうなるとUEFIでRGP設定を変更しようとしても受け付けられなくなる。

原因はPolychromeの不親切なUIで、意図しない設定ミスによってRGBコントローラーのBIOSに異常が起きている可能性が高い。
これはマザーボードのBIOSを更新しても回復しない。
管理者モードでコマンドプロンプトを開いて、次のコマンドでRGBコントローラーのBIOSをフラッシュすることで、設定を初期化して回復する。

CD /d “C:\Program Files (x86)\ASRock Utility\ASRRGBLED\Bin”
wICPFLASHADSB.exe /file=<ファイル名>
ファイル名の例:nu51_2.11

実行例:

——————————————————————————
wICPFLASHADSB v1.0.17 – ASRock Incorporation, all rights reserved
——————————————————————————
Project Name = B450M Pro4
BIOS Version = P3.50
Reading file: nu51_2.11…0…ok.
Enter ICP mode.
Company ID: 0x000000DA, Device ID: 0x00210050
Erasing: EEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE
Programming: PPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPP
Verifying: VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVV
Exit ICP mode.
Program done.

Enter ICP mode.
Company ID: 0x000000DA, Device ID: 0x00210050
MCU is not locked.
Flash successful.

CheckSum: EB40

2021/10/05 正式リリース版で更新

Windows 11の「PC正常性チェック」を実行すると、「このPCでの更新プログラムは組織が管理しています」と表示されて、互換性チェックをそれ以上進めてくれないことがある。
当然ながら黒ずくめの組織なんかに狙われるようなことはしていないので、いったい何のことかと思っていたら…

【不正解】Windows 7のバックアップをスケジュールして使っているから
【不正解】ドメインに参加しているから
【不正解】【10/05移動】OneDriveを有効にして同期する

以上、全部不正解。本当はこうだった。

【正解】我がPCを勝手に管理している謎の組織は「設定」-「アカウント」-「職場または学校にアクセスする」に登録されているので、「切断」をクリックして組織とのつながりを断つ!
【正解】【10/05移動】WSUSを使っていてWindows Updateクライアントの向き先などを制御しているから
【正解】Microsoftアカウントを有効にしてサインインする
【正解】TPMを有効にする (RyzenならBIOSでfTPMを有効化)
【噂】プライバシー→診断&フィードバック→オプションの診断データを選ぶ

不親切にも程がある。「正常性」とかふざけてる。

Dsquery * -filter (objectGuid=<GUIDのバイナリ>) -attr displayName sAMAccountName

GUIDが{7817853B-ACD5-416E-931B-78D342B0A62C}の場合、
<GUIDのバイナリ>には、GUIDの文字列をハイフンの区切りごとに何とも奇妙なエンディアン混在で並べ替え、1バイトずつ\記号で区切って、次のように指定する。
なお、objectGuid属性値には、\記号を取ったバイナリが格納されている。

\3B\85\17\78\D5\AC\6E\41\93\1B\78\D3\42\B0\A6\2C

並びの説明:
7817853B → 4バイトで入れ替え:3B,85,17,18
ACD5 →2バイトで入れ替え:D5,AC
416E →2バイトで入れ替え:6E,41
931B →入れ替えない!:93,1B
78D342B0A62C →入れ替えない!:78,D3,42,B0,A6,2C

Google ChromeからChromium版Edgeに乗り換えてみた。
初回起動時にChromeを自動で見つけてくれて、移行はワンクリックと極めてラク。お気に入り、各種設定、拡張機能を丸ごと引き継いでくれて快適だ。
Chrome用の拡張機能がEdgeでもそのまま使えると思ってなかったんで嬉しい。
Edgeの操作も動作もChromeとほぼ同じなので、これも快適。
迷いなく操作できるのでストレスがない
レンダリングは明らかにEdgeが速い。ダウンロードも速い。

全体としてとても良い。
MS Edgeはまったく使う気になれなかったけど、この壺は良いものだ。
内部的にはグループポリシーでいろいろ設定できるのも良い。
何でも縛りたいドSにはグループポリシーを勧める。

ビジネスに適した新しい Microsoft Edge をダウンロードして展開する
https://www.microsoft.com/ja-jp/edge/business/download

UEFIシステムで換装前後のドライブはどちらもGPT形式。
直し方は次の通り。

1. 回復ドライブやWindowsのインストールメディアなどでWindowsを起動する
2. [コンピューターを修復する] – [トラブルシューティング] – [詳細オプション] – [コマンドプロンプト]を開く
3. DISKPARTコマンドで起動用パーティションにドライブ文字を割り当てる

X:\Windows\System32> DISKPART
DISKPART> LIST VOLUME
← ボリューム一覧/パーティション番号一覧を表示する
DISKPART> SELECT VOLUME <n>
← n=FAT32領域のドライブ番号(EFIシステムパーティション)
DISKPART> ASSIGN
← 空いているドライブ文字を割り当てる【要記録:仮にSとする】
DISKPART> EXIT
← 終了

4. BOOTRECコマンドとBCDBOOTコマンドでBCDを再作成する

S:> CD /D S:\EFI\Microsoft\Boot
← Boot Configuration Data(BCD)が保存されたフォルダーに移動する
S:> DEL BCD
← 「BCD」というファイルを削除する
S:> BOOTREC /RebuildBcd
← Windowsのインスタンスを検索してBCDを作り直す(Windowsのインスタンスを登録するか聞いてくるので、y/n/aで答える)
S:> BOOTREC /FixBoot
← ブートセクターを修復する(「アクセスが拒否されました」エラーが発生しても無視する)
S:> BCDBOOT <Windowsのインストールされたドライブ>:\Windows /L ja-JP /S S:
← Windowsフォルダーから指定のドライブに、起動ファイル一式をコピーする

5. Windowsを再起動する
6. 上の「BOOTREC /RebuildBcd」コマンド実行時に不要なWindowsのインスタンス(ここでは例としてWindows.oldとする)を追加してしまった場合は、起動時のOS選択が面倒なので次の手順で削除するとよい
※心配なら先に「Bcdedit /export <ファイル名>」をやっておく。「Bcdedit /import <ファイル名> /clean」で復元可能

6.1 コマンドプロンプトを管理者モードで起動して「Bcdedit」コマンドを実行する
6.2 「Windows ブート ローダー」の中から、「path」が「\Windows.old\system32\winload.exe」のエントリーを見つけて、「identifier」の文字列をコピーする
6.3 「Bcdedit /delete <コピーしたID>」コマンドを実行する
6.4 コマンドプロンプトを閉じる

Windows 10マシンを10年ぶりにパーツ交換して現代機にしたら
1. システムがBIOSからUEFIに変わったので、イメージバックアップが復元できない(互換性がない)
2. MBRからGPTに変換して起動できるようにしたら、システム構成が変わりすぎたことが原因なのか、Windows 10のライセンスが消えた
Microsoftアカウントを使っても認識されない
→これは前の検証機組み立てでも経験済み
こうなったら買うしかない(たぶん)

以下、奮闘の記録

350MBの予約パーティションを変更
とにかくUEFI環境で起動できるようにしないと、何もできないので頑張った
1. パーティションのサイズを100MBに縮小しFAT32でフォーマット
2. ボリュームの形式をMBRからGPTに変換
今回は「Converting Windows BIOS installation to UEFI 」の手順でやったけど、MBT2GPTを使う方が簡単だった模様
Converting Windows BIOS installation to UEFI
https://social.technet.microsoft.com/wiki/contents/articles/14286.converting-windows-bios-installation-to-uefi.aspx
MBR2GPT.EXE
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/deployment/mbr-to-gpt

バックアップが復元できない
UEFIで起動できるようになったところでバックアップを取って、USBメディアで起動して新SSDに復元する
1. USBメディアから起動して復元を実行:失敗
システムイメージを復元できませんでした。
回復操作の実行中にエラーが発生しました。
…BIOS/MBRだからとか関係ないじゃん
2. 仕方ないのでバックアップツールを使ってドライブ丸ごと移植:成功
AOMEI Backupper
https://www.backup-utility.com/jp/

新ディスクでパーティションを変更
UEFIでは独特のパーティション構成があるので、この際に合わせる+今まで使えていなかった空き領域をC:に組み込む
1. 次の情報に合うようにパーティションを操作
100MBのシステム予約領域の後に、16MBのMSR領域を作成
C:ドライブのボリュームをドライブの末尾に移動
余った領域を全部くっつけてC:ドライブのサイズを拡張
UEFI GPT ベースのハード ドライブのパーティション
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows-hardware/manufacture/desktop/configure-uefigpt-based-hard-drive-partitions
当然Windows 10の標準機能ではできないのでツールを使った:成功
AOMEI Partition Assistant
https://www.disk-partition.com/jp/