国産オールトランジスタ電卓の発表日
1964年の今日、シャープ(早川電機工業)からトランジスタを使用した電子卓上計算機「CS-10A」が発表された。
フルキータイプのキャッシュレジスタ風で、価格は後の発表で535,000円になった。今なら300万円くらいの価値になるだろうか。
同日、ソニー(東京通信工業)からテンキータイプのトランジスタ電卓「MD-5」試作機が発表されたが、発売はされなかった。
なお、前年には真空管を使った電子卓上計算機が登場していたので、電子卓上計算機の世界初ではない。
この後ポータブル電卓の開発競争が始まり、我らがPCにつながるマイクロプロセッサ「インテル4004」の誕生となる。
ちなみに、電子卓上計算機の略称が「電卓」だったが、現在ではJIS規格に「電卓」が登録されており、略称ではなく正式名称として通用する。