3月27日からInternet Explorerの自動更新による配布が始まっている。
無策で放っておくと、自動更新を通じて次のようにアップデートされる。
- Windows XPのInternet Explorer 7は8へ
- Windows VistaとWindows 7のInternet Explorer 8は9へ
Internet Explorerを更新したくない場合は、次のどちらかの方法で更新を阻止する。
方法1 Internet ExplorerのBlocker Toolkitを使う
次のURLからBlocker Toolkitをダウンロードして、自動更新の前にPCにインストール(実行)しておくことで、Internet Explorerのバージョンアップを阻止できる。
Internet Explorer 9
Internet Explorer 9 自動配布の無効化ツールキット
Internet Explorer 9 Blocker Toolkit: よく寄せられる質問
Internet Explorer 8
Internet Explorer 8 自動配布の無効化ツールキット
Internet Explorer 8 Blocker Toolkit: よく寄せられる質問
ただし、Blocker Toolkitが効力を発揮するのはPCが「自動更新を実行する前」でなければならない。
個々のPCでBlocker Toolkitを実行して回る手間を考えると、小規模環境向けである。Active Directory環境であれば、Blocker Toolkitに付属のADMテンプレートを使ってグループポリシーで一括設定することもできるが、既にInternet Explorerの配布が始まっている今となっては手遅れかも知れない。グループポリシーは「今すぐ適用」が難しいためだ。
方法2 Windows Server Update Servicesなどを使う
自動更新そのものをコントロールしてやる方法で、もっとも根本的な対応といえる。
ただし、Windows ServerとWindows Server Update Services(WSUS)が必要で、あらかじめ各PCのグループポリシー(Windows Updateの設定)を構成してあれば、という条件が付く。こちらも今から構成するようでは手遅れであろう。
Internet Explorerの更新は「修正プログラム集」クラスに分類されるので、「修正プログラム集」を無条件に自動承認しているとアウトだ。
WSUSの管理者は、Internet Explorer 8/9のインストールを承認しないように注意しよう。