技術情報の「Windows Server 2008(R2)にNamazu for Windowsをインストールする」に掲載した情報がかなり古くなっていて、これからNamazuをインストールしようとする方にとって大変難易度が高いものになっているようですので、補足説明をしておきます。
ActivePerlについて
現在リリースされているNamazu for Windows 2.0.21(アーカイブ001)は、動作環境としてActivePerl 5.8.9(32bit x86版)を必要とします。
多くの技術文書で「800番台」と説明されているものです。
ところが、ActivePerl Downloads – Perl Binaries for Windows, Linux and Mac | ActiveStateで現在入手可能な無料版(Community Edition)のActivePerlは5.14.2.1402です。こちらは「1400番台」となります。
このバージョンのActivePerlでは新しすぎて、Namazuが必要とする環境を構築できません。
また、Webで「ActivePerl 5.8 download」など検索して出てくるActivePerl 5.8.8では、一部のppmのインストールが失敗します。
ActivePerl 5.8.9は、かろうじてActivePerl-5.8.9.rar download for free from mediafire.com – BergFiles.netから、「ActivePerl-5.8.9.rar」としてダウンロードできます。内容は32bit x86版のMSIパッケージファイルです。
このActivePerlを使って、perl alltests.plの結果がAll 41 tests passed になることを確認できました。
※けっしてダウンロードを推奨しているのではありません。あくまで自己責任で対応してください。
Xpdfについて
現在Xpdf: Downloadサイトで配布されているxpdfbin-win-3.03.zipを展開すると、<任意のフォルダ>\xpdfbin-win-3.03 フォルダの下にbin32、bin64、doc の3つのサブフォルダが現れます。
Namazuで使用するのはbin32フォルダとdocフォルダの内容だけです。2つのフォルダの内容を、C:\xpdfフォルダにコピーして使います。
検索テストについて
インデックスの作成後、リスト18で
C:\Users\Administrator> namazu テスト
を実行すると、
namazu: C:\namazu\etc\namazu\namazurc: No such file or directory
というエラーメッセージが表示されることがあります。
エラーメッセージの通り、namazurcファイルがC:\namazu\etc\namazu\フォルダにないことが原因ですから、
C:\namazu\etc\namazu\namazurc-sample.win32
ファイルをコピーして、拡張子なしのnamazurcファイルを作ってください。これはmknmzrcファイルを作るのと同じ要領です。