Windows 8 Consumer Preview日本語版(x64)の雑感メモです。
インストール
- インストールできない仮想環境
- VMware Workstation 7 : HAL INITIALIZATION FAILED
- Windows 7のVirtual PC : HAL INITIALIZATION FAILED
- インストールできる仮想環境
- [お勧めNo.1] VMware Player 4(VMware Workstation 7付属のバージョンは不可)
- [お勧めNo.2] Oracle VirtualBox
- VMware Workstation 8
- Windows Server 2008 R2のHyper-V
- 複数の仮想環境をインストールした場合、例えばVirtualBox Host-Only Ethernet AdapterにVMware Bridge Protocolがバインドされてしまい、ゲストで「インターネット接続なし」状態になることがある。ホスト側のネットワーク接続の設定で、不要なバインドを解除すること。
- VMware Player4とVirtualBoxが安くてよい。
- VMware Playerの場合、「Windows 7」または「Windows 7 x64」を選択してインストールする。16:9や16:10の解像度を選べる。ホスト-ゲスト間のファイルコピー、クリップボード共有が使える。スナップショットが取れないのでカジュアルな検証に向いている。
- VirtualBoxの場合、VirtualBox Graphics Adapterドライバは「このハードウェアのデバイスドライバーを初期化できません。(コード37)」となるが、Aeroも動くので事実上問題ない。画面の解像度は4:3になる。
- インストール中に作成する初めのユーザーは、とりあえずWindows Live IDを結合しようとする。
- インターネット接続ができない環境ではローカルアカウントになる。
- Winverコマンドで表示されるバージョンは6.2(ビルド8250)。コマンドプロンプトでは[Version 6.2.8250]
スタート画面とmetro
- [スタート]で右クリックして、画面左下の[すべてのアプリ]をクリックすると、コントロールパネルなどにアクセスできる。
- metroスタイルでは、起動したアプリケーションは基本的に終了しないで開きっぱなしにするのが作法らしい。したがって終了ボタンもない。
- 強制的に閉じたければAlt+F4キーを押す。
- アプリケーションの切替は、Alt+TabやWindows+Tabが使える(従来通り)。
- 任意のアプリを[スタート画面にピン留めする]ことで、既存のアイコン群の左右に好きなだけ並べることができる。
- 1画面で収まらないときはスクロールバーが表示される。
- 右だけでなく、左にもどんどん追加できる。
- 既定のカラフルなアイコンを右クリックして選択して、画面下に表示される[大きくする]または[小さくする]を実行すると、アイコンのサイズを変更できる。
- 右クリックで複数のアイコンを選択できる。ドラッグ&ドロップでの範囲選択はない。
- スタートメニューのパスはWindows 7と同じ。
- カレントユーザー : C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu
- All Users : C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu
デスクトップ
- デスクトップから[スタート]に戻るには、左下隅をポイントするかWindowsキーを押す。Ctrl+EscキーでもOK。
- 右上隅や右下隅にマウスカーソルを移動すると、[検索][共有][スタート][デバイス][設定]のバーが出る。
- 左上隅にマウスカーソルを移動すると、起動中のアプリケーションが縮小表示される。そのまま下にカーソルを動かすと、左下隅の[スタート]までつながるバーが表示される。
- その他のショートカットキーは別掲の記事を参照。
- デスクトップ上で実行中のアプリケーションは、[タスクバーにピン留めする]はできるが[スタート画面にピン留めする]はできない。
ただし、エクスプローラで.exeファイルやスタートメニュー内のショートカットを右クリックすると、 [スタートにピン留め]も[タスクバーにピン留め]もできる。 - デスクトップアイコンは個人設定で変更できる(Windows 7と同じ)。ショートカットキーも変わらず「MUNO」で無能。ちょっとイヤ。
機能全般
- デフラグは相変わらず最適化中の様子を示すGUIがない。
- 管理ツールに[Windows PowerShell (x86)][Windows PowerShell ISE (x86)][Windows PowerShell ISE]なるPowerShellの統合開発環境が新設されている。コマンド入力を助けてくれるIntellisenceも使えるので便利。だけど今はまだ動作が不安定。
- 管理ツールに[ドライブのデフラグと最適化]が増えている。
- ディスク0は350MBが予約されていて、残りをC:ドライブとして使用する。
- HDD(仮想環境で80GB)をフォーマットする際に、ファイルシステムはNTFSとexFATから選べる。
- システムファイルやシステムフォルダ、ファイルの拡張子は既定で非表示になっている。エクスプローラの[表示]メニュー-[表示/非表示]グループで、[ファイル名拡張子]と[隠しファイル]をチェックすると表示できる。従来の[フォルダオプション]より簡単。
- .isoファイルと.vhdファイルは、エクスプローラで直接マウントできる。書き込みもできる。
ファイルの種類は、.isoは「ディスク イメージ ファイル」、.vhdは「ハードディスク イメージ ファイル」 。 - 「ネットワークドライブの割り当て」は、エクスプローラの左ペインで[コンピューター]をクリックしたときのみ表示される[コンピューター]メニューに出てくる。左ペインで[コンピューター]を右クリックして呼び出す方が早い。
付属アプリケーション
- Mapsは北米だけ表示できる。
- Weatherは位置情報が取れないため利用できない。This app is not available in your market.
だけどなぜか[スタート]画面ではシアトルの天気を表示してみたりする。 - SkyDriveは動く。
- Financeは北米の株価情報を出してくれるが日本市場に変更はできないっぽい。
セキュリティ
- [ローカルユーザーとグループ]では、ローカルアカウントしか作れない。Windows Liveへの関連付けはできない。
- コントロールパネルの[ユーザーアカウント]を使えば、ローカルアカウントと[Microsoftアカウント]の両方を作れる。
- ローカルアカウントとMicrosoftアカウントは相互に切り替えできる。
- インターネットに接続できる状態で、コントロールパネルの[ユーザーアカウント]で、[PC設定でアカウントを変更]-[Microsoftアカウントへの切り替え]を実行すると、Windows Live IDを使ったログオンに変更できる。
- ローカルアカウントの場合、登録したユーザー名(例えばuser1)がユーザープロファイルフォルダ名になる。また、Microsoftアカウントの場合、Windows Liveに登録したユーザー名(Lastname.Firstname)がユーザープロファイルフォルダ名になる。
- アカウントの種類は変更できるが、ユーザープロファイルフォルダ名は後から変更できない。
- Windows Defenderが最初から入っていて有効化されている。アンインストールはできない。[プログラムと機能]−[Windowsの機能]にもない。
起動と終了
- シャットダウンするには
- デスクトップでAlt+F4キーを押す
- どこでもよいのでCtrl+Alt+Delを押して右下の[シャットダウン]を押す
- タスクマネージャを使う
- [検索][共有][スタート][デバイス][設定]のバーから[設定]-[シャットダウン]を選ぶ
- ログオフ(サインアウト)するには
- どこでもよいのでCtrl+Alt+Delを押して[サインアウト]を選ぶ
- [システム構成](Msconfig.exe)はあるが、[スタートアップ]タブの機能は[タスクマネージャ]-[詳細表示]-[スタートアップ]に移動している。